読書帳

読んだ本の超簡単な紹介・くだらない考察など

半藤一利『昭和史 戦後篇』(1)


日本の直近の歴史から知りたかったので、日本が戦争で負けて以降の歴史について書かれている本を選んだ。結構厚い本なので、何回かに分けて記事を書こうと思う。



内容:


・日本、戦争に負ける(ポツダム宣言)。

・とにかく食い物がなくて国民は餓死寸前。しかも戦争に行ってた兵隊達もドバッと帰ってきたので食料不足に拍車がかかる。

・配給される食料じゃとても足りないので闇市で食料が出回る。ただし闇市でも値段はメチャクチャ高い。

・戦後直後、GHQ(アメリカの占領軍)が日本を仕切る。GHQは財閥(大企業)と地主(農民をメチャクチャ安い給料でこき使っていたやつら)を締め出す政策を打ち出す。財閥と地主がのさばっていたせいで国民の大半は貧しい暮らしを強いられ、その不満をガス抜きするために日本は侵略戦争に走ったという見立て。

・日本の権力の(形式的)トップだった天皇を裁判にかけるべきかどうかで揉める。国際社会では天皇を裁判にかけろという論調が強かったが、GHQの現場総責任者・マッカーサーはそれはダメだと言った。日本人はとにかく天皇を敬う思想を植え付けられているので、天皇がいなくなったらアメリカを恨みまくってゲリラ戦を仕掛けるようになり統治がうまくできなくなる、むしろ天皇を媒介にして日本人を平和国民にした方がいいという理由。マッカーサーのこの主張により天皇は責任を問われないことが決まった。ただし戦争を実質的に指導した軍人や政治家は続々と裁判にかけられ、多くが処刑。



考察:

今回はここまで。

・戦争に負けて、実際に国民の多くの国民は悔しくて泣いたらしい。戦争なんてとっとと終わってほしいとみんな考えていたんじゃないかとオレは思ってたので意外だった。あるいは戦争は日本有利に進んでいますという政府のウソの発表をみんな本気で信じ込んでいたのかもしれない。

・いつまでも泣いてたってしょうがない、これから頑張ればいいと周りを鼓舞した人達もいたらしい。ちなみにそういう人は後にビジネスで成功する人が多かったそう。嫌なことはとっとと忘れるというのは本当に大事だ

・戦争中、アメリカ人は鬼だ!殺せ!と日本人は政府から洗脳されていたのに戦争が終わった途端アメリカ人の言うことを従順に聞くようになったり急に英語を勉強し始めたりした。これを自分の軸がブレブレという風にみるか、それともそのとき置かれた状況に順応・適応する能力が高いとみるか。おそらく両面あるんだと思う。ミーハーな人が多いのもこれが理由かも。

・とはいえ、やはり昔の人は天皇を敬う気持ちを今も持ち続けてる人がたまにいる。うちのおばあちゃんもそう。子どもの頃から天皇の言うことは絶対だという教育を受けていたのだからやはりその影響力は凄いなと思う。ただ、戦争が終わった後、「私は神様ではありません。ただの人間です」という声明を天皇自ら国民に発したらしいのだが、それはあっさり国民に受け入れられたらしい。つまり天皇が神様か人間かとか今どれだけの権力を持ってるかいうことはあまり重要じゃなくて、偉い人はとにかく偉いという意識自体は残り続けるものらしい。



終わり